中村 汀女の俳句は『いとおかし』

思い出

今朝は、娘との会話で高校生の頃を思い出しました。

古典の先生に教わり、今でも心に残る「外にも出よ 振るるばかりに 春の月」は

私が最も好きな句です。

昨晩に重たい雪が降り、「寒いな~」と思いながら目覚めた朝でした。

起きて直ぐに、お弁当を作り朝ごはんの支度をしながら、娘と間近に迫るテストについて会話をしました。

娘に「2年生の選択科目は古典とったよね。ママも高校生時代に古典選択したよ。」

「ふ~ん」としか言わない娘。

その時、ふと高校生の頃を思い出しました。

古典の先生は、「好きな句が言える、大人の女性は素敵。あなたたちも素敵な女性になってください。」と仰っていました。

私は素直に「素敵な大人になりたい。俳句を覚えたい。」と思ったのです。

そして出会ったのが中村 汀女の俳句でした。

私が感じる、この句のいいところは、

月に触れることができるくらいに大きいと想像させてくれるところや、月を身近な人物

に教えてあげたいと、声を掛ける気持ちの温かさ。それらにほっこりするところです。

では、ここで中村 汀女についてと「外にも出よ~」の現代語訳を紹介します。

☆中村 汀女☆

・昭和を代表する、女性俳人。

・「ホトトギス婦人句会」で活躍され、俳誌「風花」を創刊。

・女流俳人として、ラジオ、テレビなどを通し俳句を家庭婦人層に普及

・句集に「春雪」、「紅白梅」

☆語訳☆

『外にも出よ 振るるばかりに 春の月』

「外に出てごらんなさい。手を伸ばせば触れられそうなほどの春の月がある。」

どんなに時が流れても、優しさ感じるこの句は忘れることは無いと思います。

少しは素敵な大人の女性になれたでしょうか。(笑)

今はまだ雪降る季節ですが、雪が融け新緑の季節になったら娘と春の月を見たいと思います。 「外にも出よ 振るるばかりに 春の月」を思い出しながら…。

コメント

タイトルとURLをコピーしました